FX初心者向け入門・始め方と口座比較

IFDone/IFD注文

略してIFD注文とも呼ばれています、英語ではif done order(イフ・ダン・オーダー)です。

 

例えば、2021年9月4日時に米ドル/円相場は1ドル=110円です。7月1日には111.6円をつけていましたが下げに転じ、8月4日に109円を割り込みましたが、その後は上げに転じています。こうした動きや過去のチャート形状、つまりテクニカルから現在の短期の相場を109円から112円のレンジ相場と判断できたとしましょう。

 

そこで、まず8月17日安値の109円60銭で買いでエントリーするという注文を出します。その後110円に向けて上げるが、前回の高値でレジスタンスライン引ける110.6円には機関投資家の買いが並んでいると考えました。そのため、その少し下の110円50銭で買い戻してイグジットするという注文を出しましたこれがIF-DONE注文です。

 

もし109円60銭になれば売り注文が確定する、その後予想通りに109円20銭になれば買い戻しの手仕舞い注文が確定するというものです。結果として90pipsの利益を出せることになります。

 

このようにIFD注文は、ある程度相場の動きを予測できた際に、新規注文と決済注文を自動的に出すことができるので、仕事を持ったサラリーマンの方などには便利な注文方法です。

 

ところで90pipsでは収益が小さいので、収益を最大化するIFD注文もご紹介します。上記の例と同様に、米ドル/円相場は1ドル=111円であり、109円から112円のレンジ相場と予想していますが、もっと上に行くこともあると考えているとしましょう。

 

その場合は、もし109円60銭になったら買うという新規注文を出すのは一緒ですが、110円60銭の決済注文は出さずに代わりに大きなレンジ相場の上限となっている111円60銭レジスタンスラインとなっているので、その少し下の111円50銭に決済注文を出すのです。予想と異なり相場が上がり続けると、収益は190pipsとなります。

 

ただし、逆指値注文を出すことができないので、相場が予想と逆に動いた時には、仕事が終わってスマホの画面を見たら蒼ざめるということにもなりかねません。逆指値注文を入れることを習慣化するよう推奨している「今井雅人によるFX初心者のための入門・始め方と口座比較」では、利益追及のためのIF-Doneは取引はお勧めできません。

 

この損失を最小化する逆指値注文を用いたIFD注文は「今井流初心者向けFX入門・始め方と口座比較」の手法に合ってはいますが、利益を上げることはできません。そこで考案されたのが、IF-Done注文を新規注文に使い、決済注文をOCO注文で行うIFDOCO注文と呼ばれる注文方法です。これについては別途説明致します。

 

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