旧正月/春節
英語ではChinese New Year（チャイニーズ・ニュー・イヤー）、中国語では春節です。過去には西洋諸国のみで普及していたが現在世界で普遍的な暦となっているグレゴリオ暦。これに改暦する以前の日本で言うところの旧暦における正月のことです。
その名の通り、中国、香港、台湾、マカオはもとより、中国文化圏に位置する国々であった韓国やベトナム、モンゴル、華僑が多く住むシンガポール、マレーシア、インドネシアでは祝日となっています。特に中国、香港、台湾、マカオ、韓国、ベトナムでは祝日は３日間から１週間にも及びます。
また、華僑が多く住むカナダのバンクーバーやトロント、アメリカのニューヨークやサンフランシスコなど、世界中の中華街でも盛大に祝われます。爆竹が鳴らされ、太鼓に合わせた獅子舞などのパフォーマンスを見ることができます。
大陰太陽暦という月の動きを主体としますが、太陽の動きも参考にし、閏月を入れるのでイースター同様毎年時期が異なりますので注意が必要です。閏月がない通常の年の翌年は旧正月は約11日間前に戻ります。反対に、閏月があれば約18日後ろにずれることになります。
この時期は東京時間が閑散となるため短期筋の仕掛けなどに注意が必要です。
2020年の春節は例年より早い1月25日で春節休暇は1月24日から30日となっています。運悪く中国の武漢市で新型コロナウイルスが発生、武漢市一体の交通が遮断され、上海ディズニーランドや北京の故宮や万里の長城などの観光名所も閉鎖、27日から海外への団体旅行を禁止にするなど春節が一般の注目を集める結果となりました。
春節前のポジション調整なのか、このコロナウイルスの影響7日、1月8日から続いていたリスクオン相場による米ドル安、円安が1月20日の週には米ドル高、円高へと転換しました。
このように旧正月前にはポジション調整が起きることもあります。毎年いつが旧正月となるのかを、FX入門者や初心者の方は確認するよう習慣化しましょう。
ちなみに、2021年は2月12日で前日の11日から17日が休みとなりました。2022年は2月1日で、1月31日から2月6日の7連休となります。2月4日から20日には北京オリンピックも開催されるので、どうなるのでしょうか？
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