FX初心者向け入門・始め方と口座比較

クロス取引/ドルストレート

クロス取引とは元々は株式の世界で使われていた言葉で、一つの証券会社が同一銘柄について同量の売りと買いを同時に行い、取引を成立させるというものです。以前は証券取引所で行われていましたが、現在は立会外取引として、証券会社が顧客の売方か買方となり売買を成立される手法も存在します。

 

FXでは英語ではcross currency(クロスカレンシー)と言います。英語ではcross trade(クロストレード)と書いてあるサイトがありましたが、それは上記の株式における同時売買を指しており間違いですので、念のため

 

なぜクロストレードという言葉がそのまま日本語となり株式市場で現在も使われているのに、FXにおいてはcross currency(クロスカレンシーがクロス取引(トレード)と呼ばれているのかについては不明です。

 

英語の直訳のままに、本来の意味は通貨をまたぐ取引のことです。そして、この通貨とは米ドルのことです。そのため、米ドルを除いた通貨ペアに関してのみ使います

 

ちなみに、米ドルがらみの米ドル/円、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルなどはドルストレートと呼ばれます。

 

クロス取引は流動性の高い米ドルを軸としての取引です。例えばユーロ/円の取引はユーロを買って円を売る取引ではありません。ユーロ/米ドルを買い、同時にそれと同量の米ドル/円を売る取引なのです。そのため、ユーロ/円の手数料であるスプレッドは、米ドル/円をはもちろんユーロ/米ドルのスプレッドよりも大きくなっているわけです。

 

この同時に二つの通貨を同量売買することから、上記の株式の本来の意味と同じようにクロス取引と呼ばれるようになったのかもしれませんね。

 

例えばユーロ/円、豪ドル/円、英ポンド/円など円に絡んだ取引はクロス円または円クロス取引と呼ばれますし、ユーロ/英ポンド、ユーロ/豪ドルなどユーロに絡んだ取引はクロスユーロまたはユーロクロス取引といいます。

 

日本ではクロス円取引がFX入門者や初心者を中心に圧倒的に多いですが、世界レベルで比較するとドルストレートのトレードがほとんどです。

 

日本でも今井先生のような元プロFXディーラーや中上級者である専業FXトレーダーは、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルなどドルストレートを好む傾向があるようです。

 

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