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験を担ぐ

験とは仏教での修行を積んだ効果です。そこから過去に良い結果となった行為を繰り返すという意味になったようです。また、元来は縁起担ぎと呼ばれていたそうなので、縁起を気にすることです。験担ぎとも呼ばれます。

 

今井先生の本文記事の例にあったように、調子の良かった時のネクタイを常につけているとか、イチロー選手の打席に入った際の一連の動きなど、その行為は人によりそれぞれです。他人にとっては意味のないように見えることが、当人にとっては非常に意味があることになるわけです。「この人なんでこんなことやっているの、ばっかじゃない」などと表情に出さないような注意が必要です。

 

英語のジンクス(jinx)と似ていますが、これは験担ぎのような良いことが起きるための行為ではなく、どちらかというと不幸なことが起きることを指すようです。いずれにしろ、占星術など非科学的なスピリチュアルな行為を信じる欧米人は多いです。これはやはり宗教心が日本人と比べて篤いことが原因なのでしょう。日本では高学歴の方、特に男性ほど、こうした話をすると非科学的だと鼻で笑われることが多いですが、西欧においては高学歴の方でも信じている方が多いです。

 

例えば「グレイアトノミー」という米国で大人気の外科医ドラマでは、脳死をしたドナーからの心臓を移植する手術は技術的には問題がないが、彼が生き残れるかは、その少年が新しい心臓を受け入れたいかによるという主任外科医の言葉があります。それに対してインターンの女医が「あなたはサンタクロースを信じているの?」と尋ねたことで彼が静かに怒るのです。少年が「この心臓をくれるために生きる可能性の少ない他の少年が代わりにに死んでいくのならば、僕はこんな心臓はいらない」というと心拍停止となり電気ショックで生き返ります。その後の女医の「そう思うのならば、この心臓をもらって生き抜いて心臓外科医となり、心臓移植を行うことで多くの命を助けなさい」という言葉で少年は回復して無事退院します。

 

筆者の友人には医師が多いのですが特に整形外科医は整体やカイロプラクティックは危険だと主張します。そして、元々この東洋医学であった整体がアメリカで医療行為として認められ、日本とは異なり難しい試験が必要となり医学としてWHOにも認められたのが国際資格であるカイロプラクティックであり、日本の簡単に取れるカイロプラクティックとは全く異なるものです。確かに日本のカイロプラクティックの多くは整形外科医が主張するように簡単に資格取得できるので危険な業者もいるのかもしれませんが、WHO認定の国際資格を持っている診療所なら安心です。話が飛びましたが、このように、欧米ではインテリ層も、というか、教養のあるインテリ層ほど非科学的なものを信じているということです。

 

ところで、験担ぎの話を欧米人の方にjinx(ジンクス)と英訳して話すと、不吉な話をわけですから、験担ぎと勘違いをしてしまい笑いながら話している変な奴と思われかねないので、気を付けましょう

 

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