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ジャクソンホール会議

英語ではJackson Hole Economic Policy Symposium(ジャクソンホール・エコノミック・ポリシー・シンポジウム)です。毎年8月後半FRBを構成する12の連邦準備銀行の一つであるカンザズ・シティ連銀が開催する経済政策シンポジウムのことです。

 

ちなみに、カンザス・シティはカンザス州にもまたがっていますが主要部分はミズーリ州に属し、カンザズ・シティ連銀もミズーリ州に本拠を構えています。そして、開催地のジャクソンホールがワイオミング州であるのは、前述の二つの州やコロラド州などと並んでワイオミング州もカンザズ・シティ連銀の管轄地の一つであるためです。

 

また、英語をよく読めば気づかれると思いますが、ジャクソンホールはニューヨークの音楽の殿堂であるカーネギーホールのようにカーネギー氏の名を冠した多目的ホールではなく、地名です。色々と紛らわしいですよね。

 

この会議には、FRBのメンバーだけでなく、ECBBOE、日銀など主要国の中央銀行の総裁や副総裁、著名なエコノミストや市場関係者が出席する非常に重要なイベントです。世界経済動向や金融政策について話し合いが行われ、特に FRB総裁を筆頭に主要国中央銀行総裁の講演が注目されます

 

近年では2016年のイエレン議長の発言をタカ派への変節と市場が解釈し、相場が動きました。2018年のパウエル議長の講演は穏やかな利上げの継続というもので市場へのインパクトは軽微でしたが、2019年には追加利下げを示唆、米ドル/円はすぐに戻したものの一時は106円半ばから104円半ばへと2円も下落しました。2020年には新型コロナウイルス流行にも関わらず実施され、パウエル議長が2%のインフレ目標を発表しました。2021年にはテーパリングの開始を発表しましたが、想定内で、米ドル円の揺れは50銭ほどに留まりました。

 

最近は大きな動きとはなっていませんが、2019年のような例もあるので、FX入門者や初心者の方もお盆休みが過ぎた後にも気を抜かず、このジャクソンホール会議があるまでは相場の動きを警戒してください!

 

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