テーパリング/出口戦略

2022年1月28日

英語のtapering(テーパリング)がそのまま日本語となりました。taper(テーパー)という先が細くなっていくという英語の名詞形で先細りになっていくが直訳です。名詞としてはスポーツ用語として一般には使われており、本番の直前に運動量を減らしていくことを意味します。これが転じて金融界では中央銀行が景気刺激策を弱めていくことが本来の意味でした。

 

より具体的にはQE(量的緩和)による金融資産の購入額を徐々に減らしていくこと、資産買入額の段階的縮小を指します、いわゆる出口戦略のことです。

 

近年では2017年にFRBBOEが利上げに転じました。また、10月にECBが2018年にテーパリングを開始すると発表すると、その後急激なユーロ高が進んだのは記憶に新しいところです。

 

2018年当初は今年は日銀が追随し円高を期待していた海外投資家が多かったとのことですが、7月の政策会合でも発表はありませんでした。日本は量的緩和が続きました。

 

一点、ETF買入政策では若干の変更があり、買入額を減らすことでステルス・テーパリングに踏み切ったという噂も出ています。円高要因となりますのでこの話題からは目を離せませんね

 

しかし、2018年末のFRBの突然のハト派変更後は、ECBもこれに続きました。世界的な通貨安競争再燃となり、日銀の出口戦略は2019年には話題に上ることはありませんでした。2020年も米国で大統領選があるのでFRBは利下げはストップしても利上げに動くことは考えづらいかもしれません。

 

そして、新型コロナウイルスの流行により、世界的金融緩和となり2021年を迎えました。2021年11月のFOMCでパウエル議長がテーパリングを開始しました。徐々に供給資金を減らしていき、2022年6月に資金回収を終了するそうです。そして、11月22日にパウエル議長がFRB議長に再選されました。市場はテーパリングの加速化と2022年半ばの利上げを織り込んだということです。

 

FX入門者や初心者の方に注意していただきたいのは、テーパリングが開始されたと言っても資金供給は続くということです。それまでは行き場のない資金が世界中に溢れていることには変わりありません。いつから利上げが開始されるかが重要なのです。2022年6月の利上げが見えてきたことで、最高値を更新し続けている米国株からは一度資金が流れるという噂が出始めました。また、11月23日には4年8ヶ月ぶりに米ドル円が115円を超えました。この大きな分岐点を抜けたことで米ドル円は中長期的には120円を目指すということです。しかし、株が下落すればリスク回避で下がるので買い時が難しいかもしれません。下がった時をコツコツと拾って半年から1年の中期投資をする、または積立FXをするのもありかもしれません。

 

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