FX初心者向け入門・始め方と口座比較

ピラミディング

英語の pyramiding(ピラミディング)がそのまま日本語となりました。古代エジプトやメキシコのアステカ文明のピラミッドからきた言葉です。トレンド相場の際に上昇した時点で買い増し(ブル相場の場合、ベア相場なら下落した時点で売り増し)を行うことです。

 

日本語では一般には、買い増しや売り増しとも呼ばれており、ピラミディングは主として元プロの為替ディーラが使う用語です。利益を増やし、同時に、逆指値ポイントを上げる(ブル相場の場合、ベア相場なら下げる)ことでリスクを減らす手法です。ナンピンの逆の手法となるので、FXでは有効な戦略とされています。

 

今井先生が詳しく解説されていますが、例えば1米ドル=110円で売りで2万通貨でエントリーし、111.5円を逆指値注文を置き、105円をエグジットポイントにしたとしましょう。その後相場は想定通りに下がり108円になりました。この時に最初のポジションの半分の1万通貨を売り増し、それと同時に、逆指値注文を109円に下げたとします。これがピラミッディングです。

 

相場がその後105円になったとすると、当初の2万通貨分✕5円である10万円の利益に3万円の利益が追加されることになります。

 

反対にその後相場が反転し109円に戻ったとしても、最初のポジションはプラス2万円ですが、後から取ったポジションのマイナスは1万円なので1万円の利益は獲得できることになります。

 

つまり、ピラミディングは理論上はローリスク・ハイリターンとなるわけです。しかし、アベノミクスのような分かりやすいトレンド相場であることと、逆指値ポイントをずらすことを忘れないことが成功の必須条件であり、必ず儲かるわけではありませんので、念のため。

 

このように説明するのは簡単ですが、実際に行動するのは簡単ではありません。上記の例では、108円になった際に利確を行うのが普通であり、そこからさに売り増しをするのは勇気がいるアクションです。特にその後109円に戻った際には、その時にイグジットしておくべきだったと「タラレバ」をする入門者や初心者の方が多いと思われます。

 

このピラミディングをうまく使いこなせるようになるのは、FX入門者や初心者の方にはすぐには無理です。そうなったときにはもう上級者です。ピラミディングができなくても、落ち込む必要など、まるでないのです!

 

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