FX初心者向け入門・始め方と口座比較

プライベートエクイティファンド

英語のprivate equity fund(プライベートエクイティファンド)がそのまま日本語となりました。LBOと呼ばれる買収先企業の資産・キャッシュフローを担保とした借入や機関投資家やオイルマネーのような富裕層の個人投資家から募った資金をベースに、収益が思わしくない事業会社などの株を安値で取得、その後その企業に役員を派遣することで経営をコントロールし企業価値を高めた後に高値で売却することを目的とした投資ファンドです。

 

経営が悪化した事業会社の弱みに付け込み安値で買い叩くことや、転売を目的とする側面もあることから、日本ではハゲタカファンドと揶揄されていました。

 

しかし、転売が目的であるかもしれませんが、中長期での資金供給や専門家を取締役として派遣することで経営が悪化した企業の再生を図り株主価値を高めることは全ての株主や従業員にとってもメリットとなるので、決して悪いことではありません

 

ここまでマイナスなイメージを一般大衆が持つようになったのは、一部のファンドのやり方が露骨だったのとマスコミによる煽動があったのではないでしょうか。

 

代表的なファンドとしては、KKRやカーライル、ブラックストーンなどがよく知られています。その動向は株価に大きく、間接的にFX市場にも、影響を与ます。例えば株式市場が暴落しリスクオフとなると、安全通貨である円やスイスフランに資金が流れ、円高・スイスフラン高となります。

 

2021年11月26日金曜日のサンクスギビング休暇中のワクチン効果が弱いオミクロン変異株の発見のニュースでは、市場が開いていた日経平均などアジア株が換金対象となり、大きく下落しました。その結果として全面円高となりました。有事のドル高の傾向があったのでドルも上昇するはずだったのですが、実際は下落しました。これは利上げが遠のくことによリ米国の長期金利が下落したためです。

 

ファンダメンタルズ分析はやはり難しいですよね。有事のドル高と覚えていたFX入門者や初心者の方にはなぜ米ドル円がクロス円よりも弱いのか分からなかったと思われます。プライベート・エクイティ・ファンドはその名の通り株式に影響を与えるわけですが、FX投資家もその動きには注意すべきなのです。

 

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