FX初心者向け入門・始め方と口座比較

45日ルール

機関投資家などのヘッジファンドの顧客がファンドに解約を申し出る場合に、ファンドの決算期末の45日前に解約を申し込まねばならないというルールを指す日本語です。英語には該当する言葉は見つかりませんでした。

 

ファンドは運用成績を顧客に事前に報告する義務があります。その報告に基づき、顧客はファンドに決算期の45日前までに解約を申し込むという流れになります。解約理由は、ファンドの成績不振、将来の市場動向を踏まえてキャッシュポジションを増やそうとするなど、様々です。

 

今井先生の本文での解説にあるように11月末または12月末ががヘッジファンドの決算期だとすると、その45日前である10月半ばからファンドは解約資金のためにそのポートフォリオから選択した商品の現金化を進めることとなります

 

45日の期限直前に通達する投資家は少ないでしょうから、実際は2ヶ月前だと10月初旬から、通知後1週間から2週間で売却するとすると、11月下旬までが一番活発な換金期間と想定されます。ただし、クリスマス休暇前まで粘るファンドマネジャーもいるようです。

 

FXにおける影響としては、ヘッジファンドは米系が多いので理論上は米ドル需要が増加し、レパトリにより円安米ドル高になります

 

しかし、翌年度の景気に対する不安が起きてリスクオフムードが強まると、リスク資産から現金への換金需要が強くなり大量の解約により株式が売られ、円高要因となります。特に日経225先物が解約対象となると先物主導で暴落し、円高が加速する可能性もあります

 

2018年10月下旬の世界同時株安は、単なる調整なのか、それとも、今まで言われていた2020年ではなく2019年にはベア相場に陥るとみた投資家がヘッジファンドの解約に動いての換金売りにより暴落につながったのかが、議論されました。2021年11月26日のサンクスギビング休暇の金曜日にワクチン効果の弱いオミクロン変異株の南アフリカでの発見で日経平均が売られ、円全面高となりましたが、これもリスクオフが為替市場にも影響したものです。

 

FX入門者や初心者の方は、単なるアノマリーとは決めつけずに、10月中旬からクリスマス休暇前の12月中旬かけては換金売りにより相場が荒れてボラティリティが高まることをまず頭に入れましょう。

 

対策としては、ポジションは通常よりも小さめに抑えて、必ず逆指値注文を入れるように心がけてください!

 

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