FX初心者向け入門・始め方と口座比較

レバレッジ

英語で“てこの原理”のてこを意味するleverage(バレッジ)がそのまま日本語となった経済用語です。てこの原理を利用して、少ない自己資金を外から調達した資金で補い総資産を増やすというのが元来の意味です。

 

しかし、ライブドアのフジテレビ買収騒動で有名になった外部から調達した資金で自己資産ではまかないきれない自社より大きな企業を買収するレバレッジド・バイアウトと呼ばれる買収手法、ヘジファンドが証券化商品の劣後部分など一般の投資家にはわからないやり方で資産を膨らませる手法など、単なる借り入れ以外の様々な形態があります。

 

FXでは元本である証拠金の25倍(10倍までに変更すると2017年に金融庁が発表したが翌年見送られ2021年9月現在も変化なしです)までの金額の取引をできることが認められています。例えばFX会社に口座開設後に10万円の証拠金を入金すると250万円の取引ができることになります。この元本の数倍の取引ができる形態が、FXにおいてはレバレッジと呼ばれています。略してレバとも言います。

 

反対の説明をしますと、最大手FX会社に口座開設すると最低取引額は1万通貨単位ですので、1ドル=110円とするとレバレッジ1倍では110万円の証拠金が必要となります。しかし25倍ですと、110÷25で4万4千円で110万円分の取引ができることになります。しかし、仮に110円で1万通貨を購入、109.5円で損切りすると損失は1万✕50銭の5千円ではなく、さらに25倍をかけた12万5千円となります。

 

つまり、他の比較サイトが用いている4万4千円で取引できるという謳い文句に乗せられて、4万4千円を証拠金としてレバレッジ25倍で110円でドル円を購入すると、思惑と逆に円高となった際の1銭での損失はレバレッジが1倍の時は1銭✕1万通貨なので100円ですが、25倍だと2,500円となるわけです。4万4千円は4万4千÷2500=17.6銭、往復のスプレッドが0.4銭とすると、わずか17銭動いただけで0となります。

 

109円83銭になった時点で4万4千円の証拠金ではゲームオーバーということです。実際は80%の損失時点、3万5200円の損失が出た、つまり35200➗2500=14銭、109円86銭で強制ロスカットが執行されるので4万4千円の20%の8800円は残ることになりますが、ボラティリティが低い米ドル/円であっても14銭など1日どころか数時間で動いてしまうでしょう。

 

結論としては、最初からレバレッジ25倍で入門者や初心者の方が何の知識もなくFXを始めると、最初のFX体験は数時間で終わる可能性が高いということになります。

 

このレバレッジがFXの魅力であるとともに、反対にリスクにもなりますので、FX入門者や初心者の方は取引の際は自信がつくまでは低いレバ(倍率)で行うことを心がけましょう!「今井雅人によるFX初心者のための入門・始め方と口座比較」では25倍のようなハイレバは推奨しておらず、5倍程度を前提としています。入門者や初心者の方は最初は2~3倍で行うようにと今井先生も解説されています。

 

レバッレジにはくれぐれもご用心を!FX入門者や初心者の方は25倍などで行うことは決してやめてくださいね。

 

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