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レファレンダム

英語のreferendum(レファレンダム)がそのまま日本語となりました。ブレグジット関連のニュースにより日本語としても使われるようになりましたが、要は国民投票のことです。国民の直接投票により国家的な議案が締結されることを指します。

 

イギリスは日本と同じ立憲君主国家ですので、首相をアメリカのように大統領を国民の投票で決めることはありません。ブレグジットについても国民投票は必要なかったのですが、ブレグジットに関して国民の信を問うと当時のキャメロン首相が裁断したために、レファレンダムが行われました

 

2019年3月末のブレグジットが迫る中で、EUとイギリスの交渉はまとまりませんでした。特に若い世代ではブレグジット反対の声が強く、10月18日にブレグジットの期限を2020年1月31日に延期することが発表されると、翌日の10月19日にはロンドンで再度のレファレンダムを求める数十万人が集まった大規模なデモが起きました。

 

万一、レファランダムが決定するとポンドのラリーが起きるので、しばらくこの問題からは目が離せませんでした。もっともメイ首相は一度国民投票で決まったことを状況が変化したならともかく、何も変化していないのに再度行うことはありえないという姿勢でしたが

 

しかし、人間は誰もが過ちを犯すものです。愛国心にかられ離脱に賛成したものの、その後経済状況が悪くなるなどと離脱反対に考え方を変えた国民も多いとのことで、2019年3月にも大規模な再度のレファレンダムを求めるデモが行われました。

 

本来なら既に離脱しているはずの2019年4月になっても状況がどうなるか読めないという状況が続いていましたが、離脱派の急先鋒だったボリス・ジョンソンが首相となり12月の選挙で保守党が大勝し、ようやくレファレンダムの可能性はなくなりました。

 

ただし、今回の選挙で得票を伸ばしたスコットランド国民党のニコラ・スタージョン党首は2014年に続くスコットランド独立の可否をめぐるレファレンダムを主張しており、EU離脱に伴いスコットランドではレファランダムが実施される可能性は残されています。

 

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