FX初心者向け入門・始め方と口座比較

G7

英語のgroup of seven(グループ・オブ・セブン)の略です。アメリカ、イギリス、フランス、西ドイツ、日本の民主主義を唱える西側主要5カ国によるG5にイタリア、カナダが加わってG7となりました。

 

一時はロシアも加わりG8となりましたが、2014年に起きたロシアによるウクライナ領であったクリミアの自国領への併合後にロシアが排除され、現在は再びG7となっています。また、実際は7カ国だけでなく、欧州連合(EU)の代表も参加しています。

 

元々は7つの先進国のことを指すのですが、G7による会議という使われ方が多く、G7というと主要7カ国首脳会議というイメージがあります。英語で頂上を意味するsummitの直訳であるサミットとも呼ばれています

 

G7には首脳会議の他に財務大臣会議もあります。安倍元首相ら歴代首相が出席したのが首脳会議、麻生前財務相ら歴代外相が出席したのが財務相会議で、どちらもG7と呼ばれ紛らわしいですよね。2021年11月以降は、岸田首相と林外相が今後は出席することになるのでしょう。

 

首脳会議は年に1度、議長国持ち回りで開催され、開催時期に重要とされた国際的な政治、経済課題が討議されます。2016年には2008年の洞爺湖サミット以来8年ぶりに日本で伊勢志摩サミットが開催されました。

 

2018年は6月にカナダで開催され、雇用、貿易、環境、性の平等などあらゆる問題が話し合われましたが、G1対G6と揶揄されたように、アメリカの鉄鋼・アルミニウムに課した関税問題で紛糾しました。米中貿易戦争が危惧されています。2019年は8月にフランスで不平等への戦いをテーマに開催され、新たにデジタル化が取り上げられました。

 

トランプ大統領となってからは他の首脳との対立で首脳会談が見送られるようになり、その存在感の低下がになめませんでした。FXへの影響もあまりなくなっていました。2021年以降はバイデン大統領時代となったので、世界の中心に戻ることが期待されます。6月にはイギリスのコンウォールでジョンソン首相主催で開催されました。拡大G7として、韓国の文大統領、インドのモディ首相、南アフリカのラマボーゾ大統領、オーストラリアのモリソン首相が招待されました。G7では力が不十分だとやはり思っているのか、ジョンソン大統領は韓国、インド、オーストラリアを加えた民主主義国家10ヶ国によるD10(DemocraciesのD)が提唱されました。

ゾルタン・ポズサー氏が主張するようにウクライナ紛争後のロシア資産凍結でごグローバルイーストとグローバルサウスがG7に警戒感を持ち、BRICS+(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカにサウジアラビアやトルコを加えた)が形成されました。2,023年8月のBRICS会議には50カ国もが参加を申請、フランスも含まれていました。フランスの参加はロシアと中国により否決されましたが、G7内でも中国とのデカップリングを考えているのは米国だけのようです。G7はもはや力を失ったのかもしれません。

 

G7はもはや過去のもので、D10に取って代わられるのでしょうかね?

 

用語集へ戻る

 

当サイト内の文章・画像等の無断転載は厳禁とさせていただきます。引用される場合には、著作者名と当サイト名を必ず明示し、引用された部分をカギカッコで囲うなどの引用ルールを厳守ください。

 

記事のSNSでの拡散へのご協力、よろしくお願い致します!

Weblivre.inc
株式会社ウェブリーブル