FX初心者向け入門・始め方と口座比較

FOMC/連邦公開市場委員会

英語でFederal Open Market Committee(フェデラルオープンマーケットコミッティ)の略で、日本語では連邦公開市場委員会と呼ばれています。アメリカの中央銀行であるFRB(連邦制度理事会)の理事7名やニューヨークなど主要地域の連邦準備銀行総裁5名で構成されています。

 

年8回、2日間に渡り開催され、最終日には政策金利が発表されるので、FX投資家にとっては非常に重要な会議となっています。2018年6月13日(日本時間14日午前3時)の発表では政策金利が2%に引き上げられました。また、その後は発表後にFRB議長の講演も行われることとなりました。

 

9月にも利上げが実施され政策金利は2.25%となりましたが、10月の株式の暴落にもあり新任のFRB副議長からハト派発言が出るなど利上げ打ち止めムードが出てきていました。

 

そして2019年の利上げが2回で終了するなどが示唆されると、2010年来の高値をつけているドルインデックスが下落するとの意見も出始めました。2019年12月19日のFOMCでは0.25%の利上げで政策金利は2.5%となり、2019年のドットプロットも3回から2回と予想通りでしたFOMC後のフォワードガイダンスでは利上げ予想はなくなりました。

 

その後の株価暴落やトランプ大統領からのプレッシャーにより、パウエル議長が年末に突然のハト派転換で2019年の利上げ回数は1回に、利下げの噂まで飛び出し、新興国からのレパトリも止まるなど投資環境は一転しました!FOMCだけでなくFRB高官発言からも目を離せないですね!

 

そして2019年3月20日のFOMCではドットプロットは1回、国債買い上げによるバランスシート縮小も買上額を5月から最大300億ドルから150億ドルに半減、9月には終了というドビッシュな(鳩派的)内容で、ドル円相場は111円台から110円台に下落しました。

 

次回は利下げを発表との声も出てきて、5月、6月は見送られましたが7月には利下げを実施し、政策金利は22.25%となりました。その後も9月に1.752.0%、10月に1.51.75%へと2019年は3度の利下げが実施されました。

 

2020年は新型コロナウイルスの影響で3月3日の臨時のFOMCで0.5%利下げし、1%〜1.25%となりました。さらに、15日にも臨時会議で1%も一気に引き下げ、に0〜0.25%へと下がりました。

 

この歴史的な低金利は、2021年12月現在まで続いています。11月のFOMCではテーパリング開始を発表し、資産購入学は月額150億ドルのベースで縮小していくそうです。2022年半ばには買い入れが終了となるようです。利上げも2022年には行われるのでしょうが、半ばまでは資産購入は続くわけであり、市場はFEDをなめているようです。過度な引き締め策は当面ないと考えているのか、株価は高値更新を続けています。2023年2月に任期を迎える議長も候補はブレイナード氏とパウエル氏、いずれもハト派であり、この状況に変化はないと読んでいたようです。

 

しかし、インフレは一過性であるという主張がハト派とみなされ、米ドルは下げに転じています。その後、FRB議長に再任されたパウエル氏がタカ派発言を行い、2022年3月にテーパリングが終了し、利上げも3回との予想が大勢を占めています。そこにオミクロン変異株騒動が起きたので、12月のFOMCが注目されています。

 

FX入門者や初心者の方は、FOMCは必ずトレードノートのカレンダーに記載し、その前にはポジションを閉じるか小さくすることを習慣化しましょう!

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