FX初心者向け入門・始め方と口座比較

パリティ

英語ではparity(パリティ)でそのまま日本語となりました、等価性という意味です。

 

FXではここから転じて、同じ価値を表すことを意味するようになりました。近年では今では信じられないでしょうが、2010年に豪ドルが米ドルと同じ価値、つまり1米ドル=1豪ドルとなりました。

 

1を上回るとパリティ越え、下回るとパリティ割れといいます。実際、この際には豪ドルの米ドルに対するパリティ越えが起きており、2013年まで2年以上も続きました

 

2018年末にはユーロが2019年には米ドルに対してパリティになるとの声が聞かれ始めました。米中貿易戦争の影響を受け2018年末には輸出産業に頼るEUの中心であるドイツ経済の2ヶ月連続のマイナス成長となり、イタリア経済はマイナス成長に陥るとの予測もできてたため、ユーロ安が進むというわけです。ブレグジットが起きるとユーロにも悪影響を与えるということもあるのでしょう。実際、2018年末には1.14台だったユーロ/米ドルは1.10を割り込みましたが、かろうじてパリティは免れ、1.11台で2020年を迎えました。新型コロナウイルスの流行により3月に1.06をつけましたがその後は上昇に転じ、2021年には1.2を超えました。

 

また近年では米ドル/スイスフランがパリティ越えと割れを繰り返しています。特に2018年末の株価暴落後にブル市場に転じてからはリスクオンとなり米ドルのパリティ越えが続き、こちらは2019年は0.92〜1.02のレンジとなっていました。新型コロナウイルスの影響でリスクオフとなり安全通貨のスイスフランが買われたため、2020年移行はパリティ割れが続いています。

 

しかし、FEDによるテーパリングが開始された11月に上昇に転じました。ドルインデックスが強い状況が続いているのですが、スイスフランにだけは弱かったのですが、遂に強くなってきたのです。2021年11月末には、0.936まで到達しました。ところが、26日のサンクスギビングの薄商いの中で起きた南アフリカでの新型コロナウイルス変異株発見のニュースで株式が暴落、安全通貨であるスイスフランと円が買われ、0.923にまで下落しました。パリティは当分起こりそうもありませんね。

 

新型コロナウイルスの流行後にFXを初められたFX入門者や初心者の方には耳なれない言葉かもしれませんが、覚えておいても損はないと思います。

 

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