アイビー・リーグ

英語のIvy League（アイビー・リーグ）がそのまま日本語となりました。

米国開拓以来19世紀から20世紀前半に米国の中心地であったボストン、ニューヨーク、フィラデルフィアなどアメリカ合衆国北東部に設立されたハーバード大学、コロンビア大学、イェール大学、プリンストン大学、ペンシルベニア大学、コーネル大学、ダートマス大学、ブラウン大学からなる名門私立8大学の通称です。

コーネルを除く7校は独立戦争前のイギリス植民地時代に設立されており、元々はコーネルを除く7校の事をさしていました。その為、当時は男子校だった7校の伴侶となる為の女子大学として設立された7つの大学がセブンシ・スターズと呼ばれています。スミス・カレッジや映画「モナリザ・スマイル」の舞台となったウェルズリー・カレッジが有名です。

アイビー・リーグの名称は、これらの8大学が共通して煉瓦造りの校舎にアイビーを這わせてあることに由来します。寒冷地域である北東部に位置する為、秋になるとアイビーが紅葉し、校舎の美しさはさらに増します。

現在ではカリフォルニア州のスタンフォードやUCバークレー、イリノイ州シカゴのシカゴ、ノースカロライナ州のデューク大学なども名門校として知られていますが、東海岸の裕福な家庭の子女が目指す私立エリート校としてその名声は現代まで続いています。政財界のリーダーの半分を占める12校にもアイビーリーグの8校は全て名を連ねています。

大人気だったアメリカのテレビドラマ「ゴシップガール」でも主人公のセリーナとブレアがイエール大学への高校の推薦獲得をかけて争うシーンが出て来ます。結局はセリーナはブラウン進学予定がコロンビアに変更、ブレア、ネイトも同じコロンビアに進学することになるのですが。ニューヨークが舞台のドラマなのでNYCにあるコロンビアとなったのでしょう。

アイビー・リーグは数多くの映画にも登場しています。1970年の名画「ある愛の詩」でライアン・オニール演ずる主人公オリバーはハーバードのアイスホッケー部に所属しており、対戦するのがコーネルです。1999年の「リプリー」では字幕で単に名門大学と略されていましたが、ジュード・ロウが演じたディッキーはプリンストン出身です。

日本ではアイビー・リーグに通う学生のファッションがアイビー・ルックとして1960年に大人気となり、アイビー・リーグが有名となりました。また、アイビー・リーグを目指す「ゴシップ・ガール」の舞台となったような名門私立高校の通称である「プレパラトリースクール」、通称プレップと呼ばれる学校に通う学生のファッション「プレッピー」が80年代に人気となりました。

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