FX初心者向け入門・始め方と口座比較

NT倍率

NT倍率は英語ではなく、和製英語です。

 

日経平均株価をTOPIX(東証株価指数)で割った値で、この2つの株価指数の頭文字からNT倍率と呼ばれています。

 

両指数間の相対的な強さを示しているわけですが、近年は日銀によるETF買入策により日経平均が崩れずTOPIXは崩れているため、NT倍率が急上昇する展開となっています。

 

かつては日経平均が採用銘柄がハイテク株中心でTOPIXは東証一部上場銘柄全体を表すので内需株中心で、ハイテク株が買われるとNT倍率が上昇すると言われていました。しかし、10年ほど前から小型のIT系のマザーズ銘柄の多くが1部に繰り上げ上場され、状況が全く異なっています

 

一般の方は日経平均が日本の株価を表すと思われていますがその実態は225の採用銘柄の平均であり、近年はソフトバンク、ファミリーマート、ユニクロなどの値嵩株の影響とETF買入策による歪みが多く海外の投資家は東証一部銘柄の合計の時価総額を過去の値と比較したTOPIXこそが日本を代表する株価指数だとして重視しています。

 

2018年10月の株価暴落以来、日銀が再びTOPIXよりも日経平均株価指数のETF買入政策を進めているようで、NT倍率は2019年になり急上昇し、ブルームバーグの記事によると、2020年1月9日にNT倍率が2000年以降最大の13.8倍を更新したとのことです。

 

TOPIXは2018年1月を起点にダウントレンドとなっている一方、日経平均は20,000円をキープする動きが続いています。

 

ご自分が保たれている日経平均の個別銘柄は振るわないのに、新聞やテレビで発表される日経平均株価はそれほど悪くなく、自分は株式に向いていないのかと思われている方は日経平均よりもTOPIXの動きを注視された方がいいでしょう。

 

NT倍率がどこまで上昇するのかをウォッチする必要があるでしょう。新型コロナウイルスが流行し株式市場が底をつけた2020年3月にNT倍率は急落し、13を割りました。しかしその後は上昇に転じ2021年3月には15.5という高値をつけました。11月現在も、14.5と歴史的には高い数値を保っています。

 

メディアでは日経平均は再び3万円を目指してると取り上げられていますが、TOPIXは安く放置されているということです。つまり、日本株は実はあまり評価されていないということですね。

 

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