FX初心者向け入門・始め方と口座比較

FX入門〜初心者におすすめ!外国為替、為替差益、レートの生活への影響

外国為替と為替差益の概要

「ABSの今井雅人流FX初心者のための入門・始め方と口座比較」の最初の章は、FXの基礎中の基礎について述べた記事で構成されています。詳細については次章以降で解説していきます。特に入門者や超初心者の方におすすめの資産形成・運用としてのFXの始め方の章ですので、念のため。

 

経済も苦手な方のためにイラストも多用してわかりやすく解説しています。それでは始めていきましょう!

 

海外旅行に行った際に、ほとんどの方が現金の両替をした経験がおありだと思います。 アメリカに行く時なら円を米ドルに、ヨーロッパならユーロにと、その国や地域で使える通貨に交換します。実は このような行動も、外国為替の一つです。

 

為替とは、「引き換える」「交換する」という意味で、外国為替とは、「外国の通貨同士を交換すること」をいいます。FXもそのうちの一種である外貨投資とは、この外国為替の仕組みを使って、ご自分の国以外の国の現金に交換し、投資することです。

 

通貨の交換は、銀行などが提示する「為替交換レート(為替レート)」と呼ばれる価格で行われます。レートは日々刻々と変化をするため、交換レートの差で利益を得ることができます。この利益を、為替差益といいます。

 

また、円を米ドルに交換することを「米ドルを買う」といいます。これは円を中心に考えたいい方で、米ドルを中心に考えると、逆に「円を売る」となります。

 

FXでもおなじみの 「売った」「買った」といういい方は、外国為替では習慣的によく使われますが、どの通貨の立場から見るかで意味が逆になりますので、 入門者や初心者の方は混乱しないようにしましょう

 

為替ってな~に

図1 為替ってな~に

為替レートの日常生活への影響!

私たち日本人 は普段「円」を使って生活しているため、外貨や外国為替(以下、為替といいます)について意識することはほとんどないと思います。ところが実際のところ、 みなさんの生活は、いろいろな面で為替の影響を受けています

 

日本は貿易で成り立っている国です。海外にたくさんのモノを輸出し、逆に海外から輸入しています。そのため、日常生活で輸入品 を購入する機会も多くありますが、その価格は為替レートによって変化しています

 

原油価格で考えてみましょう。原油は1バレル当たりのドル単価で 価格 が決められています。最近では1バレル(=159リットル)あたり75ドル程度(2021年10月現在) ですが、日本円に換算してみると、

 

*1米ドル=110円の為替レートの場合
75ドルx110円=8,250円
*1米ドル=120円の為替レートの場合
75ドルx120円=9,000円

 

となり、原油価格は同じでも 、為替レートが10円変動しただけで750円も値上がりします。普段みなさんが購入しているガソリンの価格も、当然上昇します 。

 

また、スーパーの輸入野菜や外国製の生活雑貨品 、あるいは海外のブランド品などの価格も、為替に連動して変化します 。つまり、私たちは日常生活の中で為替レートの影響をたくさん受けているのです。

 

円安と円高の考え方とは円の購買力の変化の事!

円の購買力は常に変動しています1万円札1枚で買える外貨の量が増えれば、それだけ「円の購買力が高まった」ということができます。

 

たとえば、1米ドル=110円のときに 1万円で買えるドルは、90.90ドルです。ところが1米ドル=100円になれば、100ドル買うことが できます。比較すると0.1ドル多く買えるわけです。これを 「円高」といいます。

 

逆に1米ドル=120円になると 、同じ1万円で買えるドルは83.33ドルにしかなりません。それだけ購買力が低下したということです。これが「円安」です。

 

購買力が上下するのは、為替 (FX)市場で円をはじめ世界の通貨が売買されているからです。

 

一般的には、 日本の経済が非常によい状態であれば多くの人たちが円を欲しがりますし、悪い状態であれば欲しいとは思わなくなります。その結果、円高と円安を繰り返すことになるのです。

 

為替は、外貨と比較して、円の価値が上がるか下がるかを繰り返します。一方に円、もう一方に他国通貨が乗っかったシーソーのようなものです。つまり、米ドル円レートで見た場合は、円高になればドル安、円安になればドル高と なります

 

他にも円は、ユーロや豪ドルなど、いろいろな通貨とシーソーゲームを行なっています 。 為替 (FX)市場では、さまざまな外貨と円の為替(FX) 相場が、時事刻々と変動し続けているのです 。

 

円高円安の考え方

図2 円高円安の考え方

 

いかがでしょうか?入門者や初心者の方にもご理解頂けたのではと思います。

 

松田遼司の解説

第1回目のコラム、いかがだったでしょうか?最初の記事ですが、私たちの生活は知らず知らずの間に為替レートに影響を受けている話でしたね。

 

 

しかし、現在の日本では長い間デフレが続いていて、円安による輸入物価上昇の影響が相殺され、昨年まで物価高の影響があまり感じられませんでした。強いて言えば、原油高の影響で最近ガソリンが値上がりしているのが辛い程度でしょうか?しかし、最近になって円安による小麦粉や肉類など生産者物価の上昇が遂に消費者物価にも影響を与え始めたようです。値上げラッシュとなっており、日本も2022年は利上げを考えねばならない時期になったと個人的には考えています。

 

 

2021年9月28日のBBCのニュースによると、イギリスでは現在ガソリンスタンドに長蛇の列ができました。大型タンクローリーの運転手が新型コロナウイルスの影響で欧州に戻ってしまい、推定10万人以上も不足しているのが原因のようです。間接的にはブレグジットが原因なのは明らかです。ガソリン価格が上昇を続けていくという連想が働いたのでしょうか?実際、そうした動きとなっています。2022年の原油価格は100ドルを超えると予測する外資系金融機関が増えてきています。

 

子供の頃にオイルショックというのがあり、トイレットペーパー買い占め騒動が起きて、スーパーからトイレットペーパーなくなったとかいったようなニュースを朧げに覚えているのですが、BBCのニュースによると2020年にオーストラリアでも起きたようです。

 

こうした例こそが「FX入門〜初心者が儲ける秘訣は推理力と行動心理学を身につける事!」で今井先生が後述される行動心理学(行動経済学)なのでしょうね。「無くなるからさらに買う、買うからさらに無くなる」といったところでしょうか。為替相場が上昇しても原油などの輸入される商品の価格がそれを上回れば、さらにパニックが起これば、商品価格は下落するどころか高騰してしまうという教訓ですね。

 

FX入門者や初心者の方にも、私達の生活は為替相場や輸入される商品の価格に影響されているのだと理解していただけたのではないでしょうか?2022年はオイルショック以来50年ぶりのインフレーションが世界的に進行しそうなので、日本のデフレもようやく終わりを迎えそうですね。物価高が続く中で賃金が上がらないと悪いインフレとなってしまいます、これでは新型コロナウイルスの流行が終息しても経済は上向きません。スタグフレーションにならないことを祈っています。

 

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