FX入門〜初心者におすすめ!諸刃の剣のレバレッジは2~3倍に抑えるべき!

2022年3月26日

FXの概略、歴史、5つの特徴〜FX入門・初心者向け〜

今回の「ABSの今井雅人流初心者向けFX入門・始め方と口座比較」講義は、入門者から初心者の方には必見のFXとはどういう商品なのかという仕組みの講義です。脱初心者を目指している方や中級者の方もおさらいとして目を通してみてください。

 

FXはForeign Exchange(外国為替)の略で、「外国為替保証金取引」といいます。 外貨建て商品の中でも、取り組み方次第でハイリスク・ハイリターンにもローリスク・ローリターンにもなる商品です。機動的に売買ができる投資家の方 に向いています。

 

個人投資家を対象としたFXが日本に登場したのは、1998年。日本の為替に関する法律が大幅改正され (外為法改正)、指定銀行しか扱え なかった為替業務に 一般企業や個人も参加できるようになったのがきっかけでした。

 

FXの主な特徴としては、

①少額投資が可能であり投資効率が高い

②24時間取引が可能

③取引の手数料が安い

④「買い」だけでなく「売り」も可能

金利の高い通貨を買えばスワップポイントが獲得できる

ことがあげられます。

 

FX少額投資が可能で、投資効率が高い(レバレッジ効果)

このなかで 、まず①について、少し詳しくみてみましょう。仮に外貨預金に 1万ドル預け入れるとした場合 、 1米ドル=100円と仮定すると、手数料などを除いても100万円の 資金を用意する必要があります。それに対して FXでは 、圧倒的に 少額の資金で、1万ドルの 外貨を売買できるのです。

 

この理由は、いわゆる「てこの原理」を利用した取引を行えるからです。これは会社ごとに 上限が決められており、その範囲内で投資をします。

 

ただし 、このレバレッジと呼ばれるてこの原理を利かせれば利益 は大きくなりますが損失も増える可能性がありますので、入門者や初心者の方は特に注意が必要です 。

 

FXとはどんな金融商品なのか
図11 11倍での例(2022年3月現在は25倍まで取引可能だが将来は10倍に規制されると発表済みのため)

 

FXでは外貨預金よりも有利な金利(スワップポイント)が獲得できる!

次に、⑤についてみていきましょう。 FX取引の魅力は、機動的に為替変動による売買益を狙えるだけでなく、銀行預金よりも有利な金利収入を得られることもあります。

 

外貨預金の利率は、たとえば米国の市場金利プラスアルファの水準で運用できたとしてもそこから銀行が自行の収益分を差し引いてその残りを預金者に利息として還元するため、どうしても市場金利を下回る利率しか提示されません。

 

ところが 、FX取引のスワップポイントは、原則として通貨国の市場金利に近い水準で決められているため、外貨預金の利率よりも高り利回りの収入を確保することができるのです。

 

ちなみにスワップポイントとは、売却した通貨国の金利と購入した通貨国のそれとの差に相当します。たとえば、日本の政策金利 が-0.1%、アメリカが0.25~0.5%(2022年3月現在) であれば 、円を売ってドルを買うと差し引きで年率0.35~0.6%の利回り収入となります。アメリカは年末までにはドットプロットの中央値では1.9%まで金利を引き上げるので年末には2%となります。

 

ただし、反対に円を買って米ドルを売った場合にはおなじだけのスワップポイントを受け取るのではなく、支払うことになるので、注意が必要です。

 

その上 、FX取引はレバレッジをかけることによって、さらに収入を増やすことができます。例を挙げると、 これをかけずに運用した場合のスワップポイントが年2%だとすると2倍で運用すると、2%の2倍に相当する4 %の金利収入が得られるわけです。南アフリカ・ランドのように、2022年1月に南アフリカ中央銀行が想定外の0.25%の利上げを実施し政策金利は4%になっていますが、4%の スワップポイント水準であれば、2倍のレバレッジでは年8% の金利収入を確保することができます。

 

レバレッジは双刃の剣なので特にFX入門者や初心者は注意が必要で、2~3倍がおすすめ!

次に、FXの一番の特徴といえば やはりこれといっても過言ではないレバレッジについて、もう少し詳しくみていきましょう。 繰り返しになりますが、日本語では「てこの原理」という意味です。最小限の力で最大限の効果を得る、つまり、少額の保証金(証拠金)で多額の取引ができる投資手法なのです。この効果について、外貨預金と比較してみましょう。

 

外貨預金を1米ドル=100 円で10万円分預けたとします。いいかえれば、10万円で1,000ドル買ったことになります。為替が115 円になれば 、円の元本は10万5千円、つまり5千円の利益となります。

 

かたやFXは、10万円の保証金を入れて1万ドルを買った場合(レバレッジ10倍) には、100 万円が105 万円になるので5万円の利益が上がるのです。

 

この10万円で5万円の利益が得られる、実際の市場変動率に対してリターンが大きくなることを「レバレッジ効果」と言います。ただし、何度も同じことを言って恐縮ですが、 大きな利益を得られる反面大きな損失を被ることもあります

 

もし円を売って米ドルを買った際に 、ご自分の思惑に反して円高・ドル安が進行すると 、逆のレバレッジ効果が働いてより大きな損失になってしまいます。売買タイミングを見きわめることが 、大切です。

 

この上限 は現在は25倍ですが、2018年からは10倍に規制すると金融庁が発表したため、将来はは10倍となる可能性が高いです(しかしその後(2018年5月)に規制は延期された模様。)

 

いずれにしろ、入門者や初心者の方はリスクを考えると 、2〜3倍のレバレッジでの投資から始めるのが賢明でしょう。

 

レバレッジの考え方
図12 レバレッジの考え方

 

松田遼司の解説

この5番目の記事では、今井先生は前回に続きFXの特徴を解説、さらにレバレッジは最初は2〜3倍に抑えるよう推奨されています。

 

多くの機関投資家の年末の予想値だった1米ドル=120円が3月21日に早々に突破されました。前回解説したように、18日の日銀金融政策決定会合で黒田総裁が利上げの予定はないと断言したからです。下図はユーロ/円の3月の動きウクライナ問題を抱え、同じマイナス金利であるユーロでさえ、ラガルド総裁のタカ派発言で将来の利上げが見込まれており、円よりも評価されています。

 

3月21日ユーロ円4時間足 出典:SBIFXトレード

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在は、新興国通貨を除いた先進国の通貨では、どの通貨を円に対してロングにしても儲かっている簡単な相場ということです。資源通貨のカナダやオセアニアはもちろん、米ドルでさえ想定外の上昇となっています。先生の解説にあるように金利差が理由です。ブルームバーグの記事にあるように、米国金利は22年末にはFOMCのドットプロット中央値の1.9%よりも1%高い2.75~3%になるとシティが予想、3人のFRBの連銀総裁も中立金利の2.4~2.5%を主張、流れに拍車をかけました。125円を目指すという声もあります。

 

さらに、今年は昨年までは期待できなかったスワップポイントも為替差益に上乗せされます。ウクライナ問題の渦中にも関わらず黒田発言で円全面安の展開なので、今後のウクライナ情勢の悪化を考えるとここでの上乗せは勇気がいるところです。押し目を狙えば、金利差で年末までの中長期投資では円ショートでよいということなのでしょう。

 

ただし、NATOの介入など想定外のことが起きれば株価下がり、円ショートも逆流するでしょう。GWやお盆休みのミセスワタナベ刈りにも注意が必要です。先生が推奨するようにレバレッジは2~3倍が無難なのでしょう。

 

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