• ホーム
  • 海外企業紹介
  • 起業・スタートアップのためのシリコンバレー等の注目企業紹介 SRI International 3

起業・スタートアップのための
シリコンバレー等の注目企業紹介 SRI International 3シニア・女性・学生の起業でも注目のスタートアップ

2020/07/29

アタッカーズビジネススクールの、スタートアップを目指すシニア・女性・若年層にとっても起業のアイデアとなるシリコンバレー等の注目企業紹介のコラム。
今回は前回に続いて、SRI Internationalについてのさらなる紹介を続けていきます。

起業家・アントレプレナー注目!SRI Internationalが開発してきた製品はみなさんの周りにもある!

SRI Internationalが世界で初めて研究・開発してきた製品は、実はみなさんの周りにも沢山あります。メンロー・パークのSRI Internationalの本拠地のロビーには、そうした開発製品が、主にガラスケースの中に展示されています。様々な展示品の中から、特に「そうなの!」と驚かれるはずの製品を、将来の起業家・アントレプレナーとなられるシニア・女性・若年層の方々に紹介していきます。

まずは、みなさんが毎日のように使っているであろうPCのマウス。これも実はSRI Internationalのダグラス・エルゲンバート氏が開発した製品です!ガラスケースの中にマウスの最初の試作品が飾られていました。これがなければ仕事ができないというマウスも、このように研究機関の基礎研究を母体とした製品化の中で産まれたわけです。

そして、当初のビジネスマンや富裕層だけでなく、現在では学生や主婦、さらにはシニアの方など、あらゆる人の生活に欠かせない製品となっている携帯電話!昔のアメリカ映画によく登場する警察無線同様、かつては携帯電話世界最大手だったモトローラ社が開発した製品だと思いこんでいました。しかし、これもSRI Internationalが最初にてがけたとのことです!

さらに、薄型テレビが大画面でも数万円で購入できるようになった立役者であり、PCやスマホにも欠かせないLCD。これも実はSRIの発明品なのです!

そして、現在のインターネットの元祖であるARPANET、UCLAとSRIの前身のスタンフォード研究所が中心となり開発されました。

SRI Internationalがマウスや携帯電話、LCD、インターネットを発明していなかったら、またはその発明からの製品化が遅れていたならば、起業・スタートアップを目指すみなさんの現在の生活は非常に不便なものになっていたことでしょう。

起業・スタートアップを目指す方必見!携帯電話やマウスが一般に普及したのは実は21世紀に入ってから!

ここで、携帯電話はお金持ちだけのもので、一般には固定電話と公衆電話が主流だった時代。そして、ワープロがまだ使われていて、マウスが存在しなかった時代を思い出してみましょう。

総務省のデータによると、携帯電話の普及率が50%を超えたのは2000年です。マウスのウィキペディアによると、一般向けのマウスをマイクロソフトが発表したのが1999年ということです。

つまり、携帯電話とマウスが普及したのは実は21世紀に入ってからなのです!20世紀までは一般の方はポケベルやPHSを使い、パソコンもマウス無しで操作していたのです。もう想像もつかない世界ですよね?

さらに、最近は日本人でも利用する方が増えてきた音声認識ツール。スマホに話しかけると、ヴォイスメモとなったり、ナビでの行き先を表示してくれるなど、非常に便利ですよね?その走りであるiPhoneユーザーにはおなじみのSiriも、SRI Venturesの前代表だった研究者が開発した製品だそうです。

SRIがもし存在していなかったら…と思わず考えてしまいました。

起業家・アントレプレナー注目!世界初の手術ロボットもSRI Internationalが開発!

また、日本では腹腔鏡手術での失敗による多くの死亡例が報道されるなど、腹腔鏡手術自体も普及があまり進んでいないようです。しかし米国では、腹腔鏡手術を人間でなく遠隔操作でロボットが手がけることが当たり前となってきています!

かつて巨人軍のレジェンドである王貞治さんの手術で使用され話題となった世界初の腹腔鏡手術ロボットのda Vinci。

ルネッサンス期の天才画家として誰もが知っている「モナリザ」で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチは、実は建築家や幾何学者、解剖学者でもありました。あらゆる分野に功績を残した天才であることを、ご存知の方も多いでしょう。そのダ・ヴィンチから名付けられたda Vinciは、多くの経験を必要とする腹腔鏡手術を、手術経験の少ない新人の医師でも可能にすることで、低侵襲医療の発展に大きな功績を上げています。

このda Vinci も、1980年代にSRI Internationalがアメリカ陸軍と共同で、戦場での遠隔操作手術を目的として開発した製品です。この技術を転用してSRIからスピンアウトしたIntuitive Surgical社が1999年に製品化した手術支援ロボットがda Vinci、というわけです。

ロボット手術においてda Vinciに匹敵する企業はありません。そのため、SRIのロボット部門は世界中の投資家から注目を集め、その後もロボット部門からのスピンアウト企業を輩出していくこととなります。

次回は産学連携の重要性、そして、米国と日本との間で、ベンチャー企業輩出においてなぜ大きな差がついてしまったかについて、解説していきます。