• ホーム
  • 海外企業紹介
  • 起業・スタートアップのためのシリコンバレー等の注目企業紹介 SRIベンチャーズ2

起業・スタートアップのための
シリコンバレー等の注目企業紹介 SRIベンチャーズ2シニア・女性・学生の起業でも注目のスタートアップ

2020/08/05

SRI Internationalについての紹介も7回目となります。今回はSRI Venturesのさらなる特徴とその成功要因について紹介していきます。

起業家・アントレプレナー注目!SRI Venturesとその次々とスピンアウトした会社生み出す手法とは?

それでは、起業家・アントレプレナーとなられるシニア・女性・若年層の方々が一番興味を持つであろう、SRI Venturesの、その次々とスピンアウト会社を生み出していく仕組みについて解説していきましょう。

SRI Venturesの、医療から航空宇宙、ITなど広範囲に渡る研究成果を元に、ゲーム・チェンジャーとなりうる技術を製品化しようという試みは、日本の研究機関とさほど変わらないと思われます。

大きく異なるのは、

1. VCや戦略パートナー、スターアップと協力しながら、市場が本当に必要としている技術はなにかと将来を見据えながら探求していくマーケット・インの徹底
2. 単なるコンセプトで終わるのではなく、現実的な商品化にまでつなげている

ことにあると考えられます。

2007年にスピンオフされ2010年にアップルに買収された、将来の起業家・アントレプレナーであるみなさんなら使用しているであろう、Siriが好例でしょう。

社長のコタリ氏は宇宙工学の学士、生物工学分野のPhD.であるだけでなく、ビジネスマンとしても非常に優秀です。また、ITなど専門外と異なる分野の知識も深いです。

個人的な意見ですが、SRI Venturesだけでなく日本の研究機関との共同研究も担当してきた経験から、SRI Venturesと日本の研究機関との最大の違いについてあえて申し上げさせて頂きます。

製品化できる望みがあるか分からない研究に熱中しているギークタイプの研究者ではなく、技術についてはやや深くだが、広い分野についての知識とビジネスをよく理解している人材で構成されていること
なのでしょう。

また、商品化につながるかどうか、つまり、その市場の現在の大きさと成長率、レッドオーシャンかブルーオーシャンなのかという競合状況、自分たちと提携パートナーの技術と人材で本当にマネタイズできるかなどを徹底的に調べ、ゴーサインがでたあとでないと研究資金がでないといえば分かりやすいでしょうか?

SRI Internationalの技術が生かせる市場なのか、協業企業は技術を世に出すのにふさわしいのか、高いROIが期待できるか?

極端な言い方をしますと、お金になると認められない限りは、研究費を出してもらえないということです。ここがSRI International自体とも異なるSRI Venturesの一番の特色といえるのでしょう。

さらに、SRI Venturesが提携パートナー企業とスピンアウト企業を立ち上げる際には、パートナー企業の知財が競合となる企業の知財に抵触していないかについて徹底的に調査を行います。それで問題ないと確信できるまでは、ゴーサインを出さないのです。

法的ではなく技術的な意味という点では、知財を専門とする法律事務所による調査とは正確には異なりますが、いくら技術がよく、人材や資金が揃っていても、競合他社の特許に抵触していればビジネスとして成立しません。

こうしたビジネスを見据えた調査を行うところが最大の差別化要因だとご将来の起業・スタートアップを目標とする閲覧者の方にも理解いただけたと思います。

起業・スタートアップを目指す方必見!ビジネスプランが認められれば、SRI Venturesは技術と特許を提供してくれる!

みなさんのような起業家・スタートアップを目指すシニア・女性・若年層の方が、なにか素晴らしい、差別化したアイデアを持っていたとしても、アイデアだけでは起業はできません。資金と技術が必要になってきます。

例えばSRI Venturesにみなさんがビジネスプランを提案し、それが認められ、SRI Internationalの技術と特許を使えばそのプランの実現が可能になると判断されると、SRIが協力してくれることもありうるのです!

通常のベンチャー・キャピタルに提案をしても得られるのは資金と、起業のアドバイスやオフィスの提供等でしょう。

しかしSRI Venturesは、前回解説した、世界でも有数のその技術と特許を提供してくれるわけです。

起業・スタートアップを目標とする閲覧者の方が素晴らしいビジネス・アイデアがあり、市場分析や競合分析も行って大きなチャンスがあるのだが、肝心の技術がないということは、当然あるでしょう。通常は、アイデアだけあっても技術がないならどうしようもない、と言われて終わりです。しかし、SRI Venturesだけは、そんなみなさんを助けてくれることでしょう。

AIや言語変換、会話認識、サイバーセキュリティー、ヘルスケアなどなど、どの分野でも大丈夫です!特にDynaSpeakという言語検索エンジンは広くラインセンスされているようですので、この分野でアイデアがあればすぐにでも起業できるかもしれません。

最終回に登場しますが、テキストメッセージの代わりに15秒の動画メッセージを送付するという会社もSRI Venturesからスピンアウトされていました。こうした柔らかいテーマでも大丈夫なわけです。なにか差別化できるアイデアがあるとSRI Venturesに認めてもらえれば、提携できる可能性はあるのです!

これも、最終回に登場しますが、スピードが速すぎて目がついていけないアイスホッケーにおいて、パックを黄色く表示させることにより目で追えるようにするアイデアがテレビ会社に採用された会社も、SRI Internationalのスピンアウト会社でした。

例えばサッカーをテレビで観戦中に、ゴールシーンでボールが速すぎてゴールしたのか分からないという経験が。おありでしょう?ホッケーのアイデアを転用して、シュートシーンではゴールを赤枠で、ボールを黄色く表示すれば、ゴールしたのか、それてしまったのかみきわめられるのではないでしょうか?

こうした誰でも考えつく、ちょっとしたアイデアだけでも、採用してくれる可能性は十分あるわけです。起業へのハードルが相当下がったのではないでしょうか?

次回はSRIベンチャーのVCとの協力関係ついて解説していきます。