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起業・スタートアップのための
シリコンバレー等の注目企業紹介 アルファベット5シニア・女性・学生の起業でも注目のスタートアップ

2020/08/24

アタッカーズ・ビジネススクールのスタートアップを目指すシニア・女性等への起業のアイデアとなるシリコンバレーの注目企業紹介のコラム。

Google/Alphabet(アルファベット)は、買収してきた企業の技術を用いて、シナジー効果を出しています。今回はどのような技術を持つ会社を買収してきたのかについて、将来の起業家・アントレプレナーであるみなさんと見ていきましょう。

起業家・アントレプレナー注目!Google/Alphabet(アルファベット)は当初は本業関連の会社を買収してきた

Google(2015年以降はAlphabet)は、非常に多くの会社を買収してきています。その数は200以上に登ります。理由は、Google/Alphabet(アルファベット)が異業種にまでM&Aの対象領域を広げたためです。

当初買収していた企業は、写真アプリのPicasa(2004年)、日本でも誰もが知っている動画配信のYouTube(2006年)、アドネットワークと広告配信技術を持つダブルクリック(2007年)、検索エンジンのKaltix(2003年)、Metaweb(2010年)や商品検索のLike.com(2010年)など、本業のパソコンでのポータル事業と検索連動型広告の拡大に必要な会社でした。

起業・スタートアップを計画中である女性やシニアなどの閲覧者の方もお使いであろうGoogle Maps関連では、地図解析のKeyhole(2004年)やWhere2(2004年)、渋滞情報のZipdash(2004年)、欧州の地図会社のEndoxon(2006年)、アメリカの航空写真を提供するImage America(2007年)などがあります。

次にはモバイルを重視し始めたため、モバイルOSを提供するアンドロイド(2005年)、現在はアプリの収益化などを行っているモバイル広告のAdMob(2009年)、さらにはモトローラの携帯基地局部門を切り離し携帯電話本体を製造・販売していたモトローラ・モビリティ(2011年)までを取得しました(現在は特許のみを残して売却)。

Microsoft Officeに対抗するため、ワードやスプレッドシート機能を持つ会社も統合しています。

レストラン・レビューのアメリカ版ミシュランであるザガート(2011年)やオンライン決済、オンラインセキュリティー、デジタルクーポン、電子メールなどの企業も複数買収されています。

ここまでは本業のポータルサイトを強化するための会社を吸収・統合してきているわけで、起業家・アントレプレナーを目標とするシニアや女性などの方も、なるほどと思われたことでしょう。

起業・スタートアップを目標とする方必見! Google/Alphabet(アルファベット)のその後のM&A

しかし、その後のGoogleは、本業以外のビジネスに積極的にM&Aを展開していきます。

2013年にイスラエルのスタートアップであるWaze社を買収しましたが、この会社はスマホやタブレットに適応できるGPSナビゲーション技術を持っていました。この買収がGoogle Mapsのさらなる高度化に貢献したのです。

同年にはSchaft、Industrial Perception、Redwood Robotics、Meka Robotics、Holomni、Bot & Dolllyという複数のロボット関連企業を次々に買収しました。

2014年には外出先からスマホで空調などを操作できるホームオートメーション(スマートホーム)企業のNest labsWi-Fiによる家庭監視カメラのDropcam、ロンドンのAI企業であるDeepMind、無人飛行機の実現を目指すTitan Aerospace、AR機器を開発するQuest Visual、衛星からの高解像度画像を提供するSkybox Imagingなどを買収しました。

こうして本業のインターネット以外の様々な分野の企業を買収した結果、Alphabet(アルファベット)という持株会社が2015年に誕生することになったわけです。ベンチャー・キャピタルだった成長ステージ期スタートアップ向けのGoogle Capitalや、シード期スタートアップ向けのGoogle Ventureも傘下となっています。

起業家・アントレプレナー注目!Google/Alphabet(アルファベット)が買収する企業の特長とは?

次に、Google/Alphabet(アルファベット)が買収する企業の特長を見ていきましょう。

まずは、英国企業であるAIのディープマインドのような例外もありますが、ほとんどの企業がサンフランシスコからシリコン・ヴァレーにかけたベイエリアの会社であることです。

次に、ほぼ全てのGoogle/Alphabet(アルファベット)の製品は、買収してきた企業のサービスに由来していることです。

上記のアンドロイドとAdMobがiPhoneと並ぶアンドロイド携帯を生み出し、アプリでの収益化を実現しているわけです。YouTubeについては、名称もサービスもそのままの形で残されています。Google Mapsも、買収した企業の技術を寄せ集めて作成されています。

最後は、そのサービスが、1日に1回か2回は使われて、世の中の役に立つものであるということです。ファウンダーのペイジ氏が歯ブラシテストと呼んでいるもので、この方針がそれ以降の他業種での買収の根幹となっています。

起業・スタートアップを目指す方必見!Alphabet(アルファベット)誕生後のM&A

Alphabet(アルファベット)誕生以降ももちろん、クラウド・サービスやモバイルなど、主力事業での注力分野の企業を買収しています。

インターネット関連以外では、AIやVR、画像認識、データ・サイエンス、オーディオ、ビッグ・データ、ヘルス・モニタリングなどの分野で複数の企業を統合しています。

こうして買収された企業は、今まで紹介してきたGoogleを始めとする子会社や、Xプロジェクトに編入されていくことになります。

新しい企業の技術やサービスを次々に取り込み、色々な分野のプロジェクトで試験を行うことでその技術にさらに磨きをかけ、ビッグデータとして収集し、マシンラーニングで解析していく。

インターネット企業であったGoogleがライフ・サイエンス、ロボティクス、再生可能エネルギーなど多くの分野を抱えるAlphabet(アルファベット)に進化を遂げたわけです。その結果、同業他社に差別化をし、自動運転分野のOSでは自動車会社を、ドローン宅配ではAmazonを追い抜いたのです。将来成長が見込める多くの分野でトップ企業となりつつあると、シニアや女性等の将来のアントレプレナーにもご理解いただけたのではないでしょうか?

起業・スタートアップを目指す閲覧者の方は、このAlphabet(アルファベット)が買収した企業を研究し、買収されやすいニッチな分野でのトップ企業を目指すのもありかもしれません。

次回からはサブスクリプション・サービスについて解説していきます。