起業・スタートアップのための
シリコンバレーの企業紹介 ウェイモ2シニア・女性・学生の起業でも注目のスタートアップ

2020/10/05

アタッカーズ・ビジネススクールのスタートアップを目指すシニア・女性等への起業のアイデアとなるシリコンバレーの注目企業紹介のコラム。今回は前回に引続き自動運転について解説していきます。

起業家・アントレプレナー注目!日本における自動運転の状況と自動車産業への影響

日本では2019年12月1日施行の道路交通法の改正により、全日本交通安全協会のサイトの7番目の項目ありますように、遅ればせながら2020年5月23日までにはレベル3での自動運転が可能となります。

日本のマスコミはこの道路改正法の改定については、1番上のあおり運転ついてや、5番目に掲載されているスマホを持っただけで3点、使用では6点の交通違反点数が課され後者では一発免停となる、というニュースばかりを取り上げています

実際に警察による取締強化が都内では行われており、運転していても交差点を曲がれば死角に警察官の方がこの寒さにも関わらず立っており、スマホの摘発にあたっておられる姿をおみかけしました。しかし、この自動運転のニュースを取り上げるマスコミがほとんどないのも寂しい限りです。

これでは、日本がガラパゴス化していくのも、仕方がないことなのかもしれません。起業家・アントレプレナーとなられるみなさんにはCNNやBBCで海外のニュースを積極的に取り入れることをおすすめ致します。

話が逸れましたが、この自動運転化に乗り遅れてしまうことは日本経済の存亡に関わる、といっても過言ではないでしょう。日本経済新聞の特集記事にもありますように、自動車産業は日本の製造業における基幹産業に位置づけられており、就業人口では日本の製造業全体の8%、出荷額では18%を占めています

かつて自動車産業と並ぶ基幹産業であった電機業界が韓国や中国に追い抜かれ、日立、東芝、NEC、富士通、パナソニックといった日本を代表する大企業がリストラに追い込まれ、終身雇用が崩壊したのは起業・スタートアップを目標とする閲覧者の方もご存知のとおりです。この上自動車産業がグーグルなどの海外企業に追い越されてしまったらどうなってしまうのでしょうか?想像もしたくないですよね。

自動車業界におけるCASE(Connectedコネクテッド、Autonomous自動運転、Sharedシェアリング、Electric電動化)という新領域においては、電動化ではハイブリッドも含めれば、日本の各社は世界をリードしていました。しかし、高級車分野では2003年にシリコンバレーに登場したテスラの台頭を許してしまいました。

また、コネクテッドの分野ではIoT(Internet of Things)がキーとなるのでIT企業との提携は欠かせません。グーグルが得意とするAIが、ここでも活きてくるわけです。

そして、Uber(ウーバー)やLift、東南アジアで人気のGrabなどに代表されるライドシェアは日本では認可されていないのは、ご存知のとおりです東京ではハイヤー車両によるタクシーの値段の1.2倍から1.5倍のBlack Uberが実は存在、タクシー車両によるサービスも2020年に一応は開始されています)。

こうした状況下でようやく政府も動き、上記のようにレベル3での自動運転が可能となりました。それに合わせるように、時事通信のニュースに記載されているように、2020年夏にはホンダが自動運転レベル3を搭載する車種を発売することになったようです。ぜひとも、頑張っていただきたいものです。

起業・スタートアップを目標とする方必見!自動運転におけるレベルとは?

ここでレベル3って何?とシニアや女性などの起業家・アントレプレナーを目指す読者の方も思われているでしょうから、自動運転におけるレベルについて見ていきましょう。

自動運転は、搭載する技術により0~5に分けられています。下記が概略となります。

レベル0: 自動運転無し(ドライバーが全ての運転操作を行う)
ABSや後方死角検知などの運転とは関係のないサポートのみを実行

レベル1: 運転支援(ステアリング操作や加速・減速をサポートする)
車線逸脱補正やACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)などでの一定の車間距離維持

レベル2: 部分自動運転(ステアリング操作と加速・減速の両方をサポート)
前回紹介したBMWや日産がミニバン「セレナ」で2019年夏に発売している、渋滞時の自動追従支援

レベル3: 特定の場所での全ての運転操作の実施(緊急時はドライバーが操作)
前回紹介したアルファベットが2012年から実験している技術
緊急時や不調時には運転交代。助手席にドライバーが乗ることが必須

レベル4: 特定の場所でのすべての運転操作の自動化(緊急時も含む)
ドライバーの運転操作は不要

レベル5: あらゆる状況における運転操作の自動化(完全自動化)
SF映画などにでてくる自動運転車

そして、フォードやボルボは2021年にはレベル4に当たる完全自動運転車を発売するとしています。個人的には、レベル3でも難しいのに、レベル4など可能なのだろうかと疑問なのですが….。

ガソリン車からハイブリッド車や電気自動車への転換が日本では話題になっているわけですが、このように、業界では自動運転に一気に焦点が合わせられてきていることがご理解いただけたと思います。

起業家・アントレプレナー注目!自動運転における提携関係

また、自動運転においては業界を超えた提携関係が結ばれ、覇権争いが始まっています。

まず、トヨタはソフトバンクと2018年にモネ・テクノロジーという会社を設立していますが、実態がよく理解できていませんでした。しかし、ソフトバンクが出資したグーグルの元社員が起業したニューロが、自動運転によるピザ宅配事業を開始するとのニュースがワイヤードで発信されているのを見つけました。こういうことだったのか、と思えるニュースでした。両社はUber Eatsで日本でも知られるようになってきたウーバーにも出資しており、自動運転分野においても手を組むのではと見られています。

世界最大の自動車会社でトヨタのライバルであるフォルクスワーゲンは、インテル傘下のモービルアイと自動運転に関する提携関係を結んでいます。そしてBMWもモービルアイと提携関係にありますが、これにメルセデス・ベンツを傘下に持つダイムラーも参加しています。

そしてホンダはGMと組んでいます。

最後に、グーグル傘下のウェイモは、フィアット・クライスラー、さらにはジャガー・ランドローバーと提携をしています。

これで起業・スタートアップを計画している読者の方にも、自動運転を巡る状況について、ご理解いただけたと思います。次回はいよいよウェイモについて解説していきます。

著者:ポッシュF
東京大学卒業後、世界のトップ20に入るアイビー・リーグのMBA修了。外資系IT企業のアナリスト、エグゼクティブ、Web社長等を歴任。3度起業し、2度のエグジットに成功している。
FX業界の重鎮である今井雅人氏の5冊の著書を再構成・無料公開した「FX初心者の資産形成・運用向け今井流FX入門・始め方と口座比較」の講義解説者でもあり、今井氏と並ぶトップFXアナリストの西原宏一氏につけられたあだ名がポッシュ。FはFXのF。