起業・スタートアップのための
シリコンバレーの企業紹介 マカニ(Makani)2

2020/11/06

アタッカーズ・ビジネススクールのスタートアップを目指すシニア・女性等への起業のアイデアとなるシリコンバレーの注目企業紹介のコラム。今回は起業・スタートアップを目指すみなさんに、再生可能エネルギーの種類、風力発電のPros.とCons.について解説していきます。

起業家・アントレプレナー注目!日本の再生可能エネルギー比率の内訳比較

CO2(温室効果ガス)を排出する化石燃料以外の再生可能エネルギーを詳しく理解したい方は、資源エネルギー庁のウェブサイトを御覧ください。

日本ではダムでおなじみの水力発電が従来から存在しましたが、現在では環境に優しい螺旋水車や農業用水を用いた小規模水力発電も始まりました。他には、家庭でのエネルギー買い取りで話題となった太陽光発電、火山国であることを利用した地熱発電(米国などと異なる方式)が、未来の起業家・アントレプレナーである閲覧者の方にもおなじみなのではないでしょうか?

上記の資源エネルギー庁のサイトをご覧になれば分かりますが、2017年度において日本の再生エネルギー比率は16%と低く、従来の水量発電を除くと8%であり、その中では太陽光が5%と最大となっています。風力発電は0.6%に過ぎません。

起業・スタートアップを目標とする方必見!世界の再生可能エネルギー先進国は欧州で、主流は風力発電

それに対して、再生エネルギーに力を入れている欧州のイギリス、ドイツ、スペイン、イタリアでは再生エネルギーは全体の3分の1、水力を除いても4分の1ほどを占めています(フランスは原子力が全体の4分の3を占める)。水力を除いた再生エネルギー比率は日本の約3〜4倍であり、欧州がいかに再生エネルギーの促進によるCO2削減に取り組んでいるかが、おわかり頂けるでしょう。

そして、日本と似ており水力と太陽光が合わせて20%と大半を占めるイタリアを除くイギリス、ドイツ、スペインでは、風量発電が全体の15%〜20%と最大となっています。日本の約30倍ですから、欧州を旅行すると風力発電用の風車が目につくのも当然かもしれません。

水力を除く再生エネルギーが10%以下と日本同様取り組みが遅れているアメリカ、中国、カナダでも、再生エネルギーの中では風力発電が最大であり約5%となっています。2018年には世界の電力の約5%、欧州では14%、デンマークでは44%が風力発電でまかなわれているとのことです。

つまり、世界の再生エネルギーの大勢は風力発電ということになります。

起業家・アントレプレナー注目!風力発電の長所と短所とは?

それでは、起業・スタートアップを計画している読者の方々と一緒に、日本ではあまり馴染みのない風力発電について調べていきましょう。

風力発電とは、自然の風を利用してブレード(風車)を回しその力で発電機を動かすというもので、オランダでよく見られる風車の現代版といえばわかりやすいでしょうか?風力発電用風車の設置数は、日本では2016年度末で約2200基となっているそうです。筆者も、鳥取砂丘を訪れた際に目にした記憶があります。

風力発電のメリットは、以下のとおりです。

  1. 環境に優しい:燃料を使用せず風力を利用しているためCO2が発生せず、環境に優しい
  2. 安全:事故が起きにくく、起きても原子力発電と異なりリスクが低い
  3. 発電コストが低い: 大規模発電を実現すれば火力発電に劣らない電力を発生
  4. 発電効率が高い: 風車を高くして羽根を高品質にすれは高効率を実現
  5. 24時間稼働:太陽光発電は昼間のみだが、風があれば24時間稼働が可能
  6. 陸上だけでなく洋上にも設置が可能

風力発電のデメリットは以下のとおりです。

  1. 発電量が予測しづらい:自然の力である風を利用するので、発電量が調整しづらい
  2. 天災に弱い:地震など大きな力が働くと停止し、台風や落雷による破損リスクも有り
  3. 騒音問題:回転による機械音が発生するので、無人地帯にしか設置できない
  4. 景観問題:自然の風景を破壊してしまうという議論もあり、自然に溶け込むデザイン性が重要
  5. メインテナンス問題:沿岸部に設置する場合は風が強い半面、潮風による損傷問題も発生

以上のように長所と短所を羅列しましたが、欧州では景観に溶け込んでおり、人が住まない沿岸部の丘陵地帯に設置するなどすればあまり欠点はないのではないでしょうか?

天災に弱いのは原子力発電も同様であり、環境に優しく発電コストも低いのならば、なぜ欧州のように日本での設置がすすまないのか不思議ですよね?

次回はMakani(マカニ)の独自性とその後の展開について解説していきます。

著者:ポッシュF
東京大学卒業後、世界のトップ20に入るアイビー・リーグのMBA修了。外資系IT企業のアナリスト、エグゼクティブ、Web社長等を歴任。3度起業し、2度のエグジットに成功している。
FX業界の重鎮である今井雅人氏の5冊の著書を再構成・無料公開した「FX初心者の資産形成・運用向け今井流FX入門・始め方と口座比較」の講義解説者でもあり、今井氏と並ぶトップFXアナリストの西原宏一氏につけられたあだ名がポッシュ。FはFXのF。