卒業生の声

ケンコーコム株式会社 創業者 後藤玄利 氏

よりよい未来を作ろうと挑戦していると、変化の中に多くの楽しみが見つかる
ABSの受講動機
ABSの第1期を受講しました。5年間務めたアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)を脱サラし(当時スタートアップやベンチャーという言葉はありません)、通販の会社を立ち上げて1年ほど経った頃でした。ほとんど売上も上がらず、起業の先輩もほとんどおらず、五里霧中でした。コンサルタントとして大変尊敬していた大前さんがマッキンゼーを辞め、起業家向けの学校を始めるのを新聞広告で見かけ、即座に申し込みました。
ABSの学びで役立ったこと
ユニクロの柳井さんや任天堂の山内さん等の経営哲学を直接聞くことができて、将来の姿をより具体的に描けるようになりました。またABS卒業後5年ほどして、ネットバブル崩壊時にケンコーコムを立ち上げた際、資金調達に苦しんでいるときに、大前さんに救われました。あらゆるVC等がEコマースに懐疑的になっている際、大前さんだけはEコマースの将来を信じていただき、最初で唯一のエンジェルになっていただきました。これもABSで大前さんとの縁ができたおかげです。
これから起業を目指す方へのメッセージ
僕自身もシリアルアントレプレナーとして再び起業を行っている最中です。 起業してみようかなと思っている人は、一歩踏み出してみてください。大変しんどいことが続くと思いますが、よりよい未来を作ろうと挑戦していると、変化の中に多くの楽しみが見つかります。また、毎日変化にさらされることは、自身の成長に繋がります。たとえ起業が失敗したとしても、自身が成長していれば、必ず次のキャリアにも繋がるはずです。
後藤玄利 氏
アクセンチュアを経て1994年株式会社ヘルシーネット(後のケンコーコム株式会社)設立。20年にわたり代表を務め、2004年には東証マザーズ上場に導く。2016年にジャクール株式会社(現Kotozna株式会社)を設立し、代表取締役に就任。2020年、アスクル株式会社社外取締役就任。東京大学教養学部基礎科学科第一卒業、シンガポール国立大学リークワンユースクール(公共政策大学院)公共マネジメント学科修了。
株式会社クラウドワークス 社長 兼 CEO 吉田浩一郎 氏

起業家の講師を見ると、自分でも起業できるんじゃないかと思える
ABSの受講動機
当時、会社の営業マンとして営業成績だけで主任、課長と昇進して、新規事業の立ち上げも担当しました。そんな中でふと考えました。この先部長、取締役、社長を狙っていくとしても、そもそも社長とはなんだろう、このままいっても早々には社長になれなさそうだなと思いました。社長はいつ社長になったのだろう、社長は会社を作ったから社長なんだなと。社長になるにしても当時の私は会社経営のことは全く知りませんでした。
そこで交流会などにまずは出始めました。しかし一般にある交流会に出続けても何かの条件を変えなければ、なかなか出会う人などの質を変えることができませんでした。
そんな中でアタッカーズ・ビジネススクールを見つけました。ここはそれなりに入学金や受講料がかかりますが、その分出会う人や時間の質が変えられるのではないかと思い入学することにしました。
ABSの学びで役立ったこと
当時マーケティングコンサルで年収5000万円という講師の方の授業を受け、どれぐらいできると年収5000万円になるかのイメージが湧き、スキルアップのマイルストーンを描けたことが非常に役に立っています。私は営業かマーケティングをしたいと思っていたのでその先生をより身近に感じました。今まで会社の中で単に社員としての評価を受けていたらそこそこの年収でしたが、実はこの部分をこういうふうに外販すれば年収5000万円ぐらいになるのかなみたいなイメージです。当時、どれぐらいのことをやるといくらぐらいになるのかの相場観が具体的に分かりませんでしたから。
ABSの講師の方はご自身で何らかの収入を得ています。その方たちを見ると、どのぐらいやると独立できるのかが分かるので、自分でもできるんじゃないかと身近に感じることができると思います。
このあと私はベンチャーに入った後に独立しますが、独立したときに自分の年収を5000万円と逆算して、私がコンサルをしたら400万/月ですと営業活動をしたら100万円の仕事と40万円の仕事を取ることができました。
これから起業を目指す方へのメッセージ
私もいろいろな事業にチャレンジしましたが、何度も失敗しました。アパレル関係、ウェブ制作や輸入業などさまざまな事業に挑戦しては失敗し、詐欺にもあいましたがそれでも現在のクラウドワークスを設立するに至っています。みなさんも大いにチャレンジして、大いに間違いながらABSで刺激を受けてぜひビジネスを立ち上げてください。
吉田浩一郎 氏
1974年兵庫県神戸市生まれ。東京学芸大学卒業後、パイオニア、リードエグジビジョンジャパンなどを経て、ドリコム執行役員として東証マザーズ上場を経験した後に独立。事業をベトナムへ展開し、日本とベトナムを行き来する中でインターネットを活用した時間と場所にこだわらない働き方に着目、2011年11月に株式会社クラウドワークスを創業、2014年12月東証マザーズ上場を果たす。
株式会社 鎌倉新書 代表取締役会長CEO 清水祐孝 氏

失敗を一生背負っていく時代はもう過去のこと。恐れずにチャレンジしてほしい
ABSの受講動機
父親が経営していた倒産寸前の会社に携わることになり、どうすれば会社の売り上げや利益を伸ばすことができるのかという問題意識を持たざるを得ませんでした。さまざまな本を読んだり、講演やセミナーを聞きに行ったりしていた時期に、大前研一さんのことを知り本を読んだりしていました。その大前さんがABSという起業家塾を行っていると新聞広告で知り、受講しようと考えたことがきっかけです。
ABSの学びで役立ったこと
人生にとって必要な経験を全て自分一人でする訳にはいかないですが、いろんな領域で、いろんな経験を積み、苦労した上で成功した方々から学ぶことができます。ABSでは、これが経営者講義にあたります。経営者講義の学びは、いろんな領域で活躍された方々の学びから自分に必要なエッセンスを取り出し、それを活用することです。
80年と短い人生の中でも自分の時間を大幅に節約して成功、あるいは、自分の目指すところに近づいていくことができるという意味で、すごく重要なことだと思います。
ABSで学んだことが今も生きており、ABSのおかげで今があるというのが正直なところです。
これから起業を目指す方へのメッセージ
今日の日本の状況をみると、海外から置いてきぼりになる可能性がある中、何が必要かというと起業家が新しい産業を興し、古い産業を淘汰し、スクラップ&ビルドを繰り返すことです。起業家は新しいことにチャレンジする、革新を起こす、失敗したらもう一回チャレンジする。失敗を一生背負っていかざるを得ない時代と社会の意識が変わってきているので、失敗を恐れず新しいことにチャレンジをする起業家になって欲しい。
また、このような起業家がどんどん出てきて、その起業家たちを見習う起業家人がどんどん出てくるよう元気に活躍して欲しい。
清水祐孝 氏
1963年生まれ、東京都出身。慶応義塾大学を卒業後、証券会社勤務を経て1990年父親の経営する株式会社鎌倉新書に入社。同社を仏教書から、葬儀や墓石、宗教用具等の業界へ向けた出版社へと転換。さらに「出版業」を「情報加工業」と定義付け、セミナーやコンサルティング、さらにはインターネットサービスへと事業を転換させた。
現在「いい葬儀」「いいお墓」「いい仏壇」「いい相続」など終活関連のさまざまなポータルサイトを運営し、高齢者の課題解決へ向けたサービスを提供している。
Retty株式会社 代表取締役CEO 武田和也 氏

小さく踏み出した一歩は間違えても軌道修正できる。
一歩も踏み出さなかったら何も見えない
ABSの受講動機
起業や経営への興味は元々ありましたが、大前研一さんの書籍を通じて経営に強い興味を持つようになりました。通販サイトの運営や営業職を経験していく中で、感覚的に成果を上げていたとは思うが、事業の創り方自体を体系立てて学びたいと思うようになり、大前研一さんのスクールで事業創造に関連した講座の受講を決めました。
ABSの学びで役立ったこと
新規事業創造のプロセスを体系立てて学ぶことに加えて、ワークショップ形式で理解を深めていく事自体は非常に良かったのですが、中でもよかったのは実際の起業家の講演です。特に記憶に残っているのはイーモバイルの千本社長の話によって起業家の迫力や起業家としての生き方に強く共感できたこと。
これから起業を目指す方へのメッセージ
将来起業したい、経営者になりたい、様々な想いはあるかと思いますが、どうすれば良いかわからない、今の延長線上だと十分に見えない、そのような方は多いのではないでしょうか。大事なのは、一歩を踏み出すこと。仮に小さく踏み出した一歩が間違えても、最終ゴールが見えていれば、軌道修正できますが、一歩を踏み出さなかったら何も見えてこないため、最初の一歩が肝心です。
武田和也 氏
愛媛県出身。2010年にRetty株式会社を創業、代表取締役CEOを務める。
青山学院大学を卒業後、株式会社ネットエイジ(現ユナイテッド株式会社)に入社し、インターネット広告の販売などマーケティング関連事業に従事。退社後1年間起業準備のために米国西海岸に滞在。帰国後、日本が世界に誇る食文化の興隆に貢献すべく、共同創業者の長束と共にRetty株式会社を創業。2020年10月、東京証券取引所マザーズ市場へ上場を果たす。